・性悪女と裁きの時
―ふと思ったことがある。
私が神様だったら、私を生かしてはおかないだろうなと。恵まれた文化的資本を持ちながら、今の環境に甘んじ、尚且つ、性格も悪いブスときた。こりゃ、裁きの時が来たらきっと地球から消し去るだろうな…。いや、むしろ地球から消さずに、地球ごと見捨てるだろうか？
別になんかの宗教の信仰をしているわけではないけど、裁かれた時生きていたいので、今日から少しいいことをしようと思う。池袋の地上に出るエスカレーターで列に入りたがっていた女の人にイラつくことなく順番を譲ってやったので、これで寿命が三年はのびてほしい。明日は仕事で請求書を出してもらえなくてもニコッとして早く出さないとどうなるかを懇切丁寧に説明する予定なので、今年の冬のボーナスは30万くらい増額してほしい。どうか神様、この性悪女をhelp me,help me,help me…
・香水買うなら新宿伊勢丹
百貨店で香水を買うなら新宿の伊勢丹がオススメ。フレグランスコーナーの品揃えが他店とは桁違いで、自由に試せるところがいい。まあ、若干混んでるけども。。私なんか、香水は絶対にムエットではなく、自分の肌に載せてミドルからラストノートあたりの香りの変化まで確認してからじゃないと買わないので、ほんとにもってこい。池袋なんかで勝手にフレグランスを振りかけたら、それが本来の姿かもしれないが、店員が寄ってきて色々とオススメされるので買いづらい(しかも別に私の趣味嗜好を分ってる訳でもないチョイス)。香水というそこそこ高い品物を購入する、大切な選択をパッと出の店員に邪魔されたくないので、例え芋洗いくらい混んでたとしても、私はバカのひとつ覚えのように、新宿の伊勢丹で香水を買うだろう。
・職場でお菓子を食べない方法
事務職って、意外とコミュ力が大事で、上司と営業の間に立たされたり、電話や接客で社外の人に失礼のないようにお話したり、お局様や嫌な上司と一日中同じ空間で過ごしたりと、地味に人と接する機会が多い。あと、ヒマだと思われてるのか知らんが、リーガルチェック的なことから雑用までとにかく現業からの頼まれ事が多い。それと、その仕事の一つ一つに当然期限も存在する。
とにかく仕事が終わらない。終わっても何故か次々に仕事が増殖する。多分、社内の片っ端から仕事を集めてきて、事務職に押し付ける妖怪ってのがいるんだと思う。子どもが積んだ石をまた鬼かなんかに壊されてまた一から積み直しになる地獄を思い出す。まあ、万年そんな調子だから、執務室の空気は何時でも淀んでるし、なんか重苦しくてくさい。
ちょっとでもそんな地獄の執務室から気分を変えようとある者はタバコ休憩をし、ある者は営業と喋りに行き、とうまいこと転換をしているのだけれど、大抵のものは席から動かずに菓子を貪る。これまた誰が持ってくるのか、営業から社外から、この地獄にはよくお菓子が集まってくる。合言葉はお局様の「はよ食べな、賞味期限来るよ」。それをきっかけに、新入社員達は各テーブルにお菓子を持ってくる。「どれがいいですか？」の確認はあまり意味をなさない。配りきれない時は2周、多くて3周お菓子が回ってくるからだ。最初はこの貢物に驚くのだけど、ここにいると徐々に慣れてきてしまう。貢物が配られた端から手を付けてしまう者、更には物足りずに階下のコンビニに追加のお菓子を買いに行ってしまう者という猛者が続々と誕生する。かくいう私も猛者の一人で、16時頃になるとコンビニでたんまりとお菓子を買い込んで、自分だけのお菓子袋に追加していくのだ。。
で、お菓子をまともに食べたら太るので焼き栗にしてみたり、茎わかめやドライフルーツにしてみたり夕食を軽めにしたりしてるのだけれど、相変わらずの下腹のぷよぷよさには辟易する。そして何よりお金が勿体ない。
そこで私は考えた。どうしたらお菓子を食べずに済むのか。
答えは簡単だった。
ウォーターサーバーの水をがぶ飲みする、お財布を持ってかない、色々方法はあったけど、一番効いた方法は好きな人がすぐ目の前で自分をみてると思うこと。
これが妄想厨の私には一番効いた。目の前に座ってるのが、なんかくたびれてる課長だったとしても、苦節約三十年の妄想力を結集させて、自分好みの黒髪ウェーブのオジサマにする。ある日は大好きなブラックジャックにしたり、趣向を変えて仲村トオルにしたりする。好きな人に、餓鬼が菓子を貪ってるような姿はとてもじゃないけど、見せられない。
ブラックジャック先生が「お前さん、そんなに食べたら晩御飯が入りませんゼ」なんて自分に言ってくれてると思うと、無言でお菓子を仕舞える。
くたびれた顔してお菓子を求めようとする手も仲村トオル氏に優しく止められたら一瞬ですっこむ。
で、書いてて思ったけどキショい。とてもじゃないけど人には言えそうにない。まぁ、これを見た人は是非ともコッソリと己の妄想力を食欲抑止に試してほしい。