第14話:寂しさを埋めるもの 「ひでちゃん…お願いだからもうやめて」 ジリジリと迫ってくるひでちゃんに何故か恐怖を覚える私。 「咲希…咲希…」 先生が私の名前を呼ぶ。ダメだ、完全に先生の目がいってしまっている。個室居酒屋… 続きを読む 浅香山ラプソディ第14話
カテゴリー: 浅香山ラプソディ
浅香山ラプソディ第13話
どうしたら先生を忘れられるんだろう。色んな人と付き合って、それなりに楽しかったけれど、やっぱり心の中には先生がいて、誰の思い出も先生の記憶を塗り替えることは出来なかった。時が経てば忘れられると思っていたのに、心は甘く苦… 続きを読む 浅香山ラプソディ第13話
浅香山ラプソディ第12話
第12話:お父さんの秘密 私は浅香紗姫奈。父は浅香山学園の理事長・浅香秀成、母は浅香山学園一族の浅香舞香。物心ついた頃から母とNYに住んでいたが、母はお嬢様で更に病気がちだったせいで、私の面倒をまともに見ることができな… 続きを読む 浅香山ラプソディ第12話
浅香山ラプソディ第11話
第11話:そして月日は流れて 浅香山学園でひでちゃんと運命的な再会をしてから、2年が過ぎた。 私も29歳になって、あともう少しで30歳に手が届くところまできた。仕事は相変わらず、司法書士事務所で事務をしている。 「ねえ、… 続きを読む 浅香山ラプソディ第11話
浅香山ラプソディ第10話
第10話:ほんとうにほしかったもの 「ひでせんせい…?」 「山本がいつまで経っても見つけてくれないから俺どうしようかと思った」 ひでちゃんは昔とちっとも変わらない笑顔で続けた。 「山本、広場からずっと俺のことストーカーし… 続きを読む 浅香山ラプソディ第10話
浅香山ラプソディ第9話
第9話: 怠け者でグレていた中学生の私は、勉強の癖が中々付かず、塾をサボろうとしてはひでちゃんに連れ戻されていた。この日も、駅前のコンビニで涼んでいると扉の外からひでちゃんが笑ってこっちをみていた。 「ひげ先生?!」 「… 続きを読む 浅香山ラプソディ第9話
浅香山ラプソディ第8話
第8話:運命 浅香山学園に到着したのは合格発表の13時前だった。駅員はああ言ったけど本当に学校に入れるのだろうかと一瞬懸念を抱いたけれど、駅から学園に歩いていく受験生、親、そして浅香山学園を見に来ただけであろう大勢の人達… 続きを読む 浅香山ラプソディ第8話
浅香山ラプソディ第7話
第7話:浅香山学園 「…え?」 あの時の先生と全く同じ。この人一体何なんだろう?私が、それってどういう…?と言う前に、駅員は「じゃ」と言い残して駅員室に戻っていった。 先生にしても、駅員にしても、みんな私をハッとさせる… 続きを読む 浅香山ラプソディ第7話
浅香山ラプソディ第6話
第6話:再びの巡り合い 寒い中歩き回ったのが災いしたのか、あれからというもの風邪を引いてしまい、あらぬところで有給を使う羽目になってしまった。うちは小さい事務所なので、休むと他の人の負担が増えてしまう。申し訳なさを感じつ… 続きを読む 浅香山ラプソディ第6話
浅香山ラプソディ第5話
第5話:再びの石動駅 私の行かなかった浅香山学園。浅香山学園はその名の通り県境にある浅香山の麓にあり、その昔はお金持ちの子女を預かる学園だったようだ。この駅に特急が泊まるのも、電鉄の社長の家が浅香山にあるからだという。 … 続きを読む 浅香山ラプソディ第5話